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2021年10月28日

アキュリスファーマがSoftBank Vision Fund 2をリード投資家とする シリーズAラウンドで総額68億円を資金調達

神経・精神疾患領域における革新的な新薬の開発と商業化を推進する新しいバイオベンチャー企業であるアキュリスファーマ株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役社長兼CEO:綱場 一成、以下「アキュリスファーマ」)は、本日、SoftBank Vision Fund 2(以下「SVF2」)をリード投資家とし、キャタリスパシフィック、HBM Healthcare Investments、Global Founders Capital、三井住友トラスト・インベストメント、ANRIが参加するシリーズAラウンドにおいて、総額68億円の資金調達を実施したことをお知らせします。また、当社は、Bioprojet SCR (フランス、パリ市、以下「Bioprojet社」)との間で、睡眠障害分野において米国・欧州で各当局の承認を受け、既に臨床現場で使用されているヒスタミンH3受容体拮抗薬/逆作動薬pitolisantに関する日本での独占的開発・商業化に関するライセンス契約を締結したことをお知らせします。シリーズAで調達した資金はpitolisantの臨床開発や上市に向けた諸活動に充てられます。

アキュリスファーマの共同創業者、代表取締役社長兼CEOである綱場 一成は、次のように述べています。「睡眠障害に対して新しい作用機序を持った治療薬であるpitolisantを日本国内に導入するためにBioprojet社と提携できることを嬉しく思います。また、私たちの志に賛同して下さった国内外の機関投資家の力強いご支援に感謝いたします。我々アキュリスファーマは治療のみならず、広く睡眠障害分野の医療に変革をもたらし、一人でも多くの患者さんが自分らしい生活そして人生を送られるよう、これから全力で取り組んで参ります。」

アキュリスファーマの創業時のCEOであり、取締役会会長兼代表取締役であるBT スリングスビーは、次のように述べています。「神経・精神疾患で苦しむ患者さんに革新的な新薬を届ける第一歩を踏み出せたことを、とても嬉しく思っております。カンパニー・クリエーション及びアーリーステージのライフサイエンス投資に特化した日本で数少ないベンチャーキャピタルとして、アキュリスファーマの設立及び資金調達を綱場氏と共に行う機会に恵まれたこと、また、今後同社の卓越した医薬品開発チームと協業することを大変喜ばしく感じております。」

ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズの前マネージング・パートナーで、ソフトバンクグループの松井健太郎マネージング・ディレクターは、次のように述べています。

「Vision Fund 2として初の日本での投資先となるアキュリスファーマが、睡眠障害に対して革新的な医薬品と、AI(人工知能)・デジタル技術を駆使したbeyond-the-pill solutions(薬を超える解決策)を届けられると私たちは確信しています。不眠症やナルコレプシーなどの睡眠障害は全世界で何百万人もの人々に影響を及ぼしており、日本でも睡眠障害に伴う社会経済的損失は年間10兆円を超えると言われています。Catalys Pacificとともに、綱場氏やアキュリスチームのパートナーとなり、日本の患者さんのために神経・精神疾患領域の医薬品を開発するという彼らのミッションをこれから支援出来ることを嬉しく思います。」

アキュリスファーマは、キャタリスパシフィックの全面的な支援を受け、神奈川県の湘南ヘルスイノベーションパークにて設立されました。大手製薬企業で長年、医薬品の開発や疾患啓発等に携わってきた経験豊かなメンバーが結集し、国際色豊かな取締役会メンバーの下で、神経・精神疾患領域の疾患で苦しまれている患者さんとご家族、医療関係者、日本社会のために貢献をして参ります。当社は、新薬の開発・販売に留まらず、疾患に対する認識の向上、患者さんのスクリーニング、確定診断、治療の一連のプロセスにおいて、新しいテクノロジーや外部とのパートナーシップを積極的に活用し、包括的なソリューションを提供することを目指します。

Pitolisantについて

Pitolisantは、人間の睡眠・覚醒リズムの制御において重要な役割を担っているヒスタミン含有ニューロンのシナプス前部に分布する自己受容体、ヒスタミンH3受容体へ選択的に結合する拮抗薬/逆作動薬です。Pitolisantは、欧州では2016年に「カタプレキシー(情動脱力発作)を伴う、又は伴わないナルコレプシー」を効能・効果として欧州医薬品庁(EMA)に承認されました。また、2021年には「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者における覚醒状態の改善及び日中の過度の眠気の減少」を追加の効能・効果として承認取得しました。米国では2019年に「ナルコレプシーに伴う日中の過度の眠気」を効能・効果として米国食品医薬品局(FDA)に承認され、2020年には「ナルコレプシーに伴うカタプレキシー」を追加の効能・効果として承認を取得しました。

Bioprojet SCRについて

Bioprojet SCRは、フランスのパリに本社を置く製薬会社です。同社は、pitolisant(Wakix®)等のアンメットメディカルニーズに応える革新的な医薬品の研究・開発を行なっています。Bioprojet SCRは、自社で欧州7か国での業務展開を行うとともに、その他の地域は現地パートナーとの協業を通じて開発・販売活動を展開しています。Bioprojet SCRの詳細については、 をご覧ください。

キャタリスパシフィックについて

キャタリスパシフィックは、ライフサイエンス分野のイノベーションに特化して投資を行う独立系ベンチャーキャピタルです。当社のミッションは、バイオベンチャー企業の創出と投資を通じて、世界中の患者さんに、ヘルスケアにおけるソリューションをお届けすることです。キャタリスパシフィックは、日本および世界中のアカデミア、バイオベンチャー企業、ベンチャーキャピタル、製薬企業のパートナーと緊密に連携することに精通したグローバルチームによって率いられています。当社は、東京、神奈川(湘南ヘルスイノベーションパーク)、サンフランシスコを拠点に事業運営しております。キャタリスパシフィックの詳細については、https://catalyspacific.com をご覧ください。

湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)について

湘南アイパークは、2018年4月に設立された製薬企業発のサイエンスパークです。幅広い業種や規模の産官学が結集し、ヘルスイノベーションを加速する場となることを目指しています。製薬企業のみならず、次世代医療、AI、ベンチャーキャピタル、行政など120社以上、2,200人以上 (2021年10月現在) の企業・団体がエコシステムを形成しています。

URL:https://www.shonan-health-innovation-park.com/

アキュリスファーマ株式会社について

アキュリスファーマ株式会社は“Catalyst to Access”(革新的な医療への橋渡しを担う)という理念から創られたAculysを社名とする日本発のバイオベンチャー企業です。神経・精神疾患領域において革新的な医療手段への橋渡し役となり、患者さんとご家族、医療関係者、社会により良い医療を届けるため、欧米諸国から革新的で優れた医薬品を導入し、開発・販売を担い、さらに疾患を取り巻くさまざまな課題に対するソリューションを提供します。

会社名:アキュリスファーマ株式会社 [英語名:Aculys Pharma, Inc. ]
所在地:神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
代表者:綱場 一成
設立日:2021年1月
URL:https://www.aculys.com

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